防災認定機種の初号機を納入しました。
防災認定機の試作に取り掛かり、やっと認定を取得することが出来て初号機を納入しました。
1.防災認定を取得するまで
海外製の発電機を国内のお客様に納入しようとした場合、防災認定を取得することで信頼性が上がり販売出来る様になります。この認定を取得するには日本内燃力発電設備協会の会員になっている企業に依頼して、認定試験を実施してもらい、試験に合格する必要があります。
2.防災認定試験を実施してくれる企業探し
この試験を実施してくれる会員企業を確保するのが大変なんです。大手の会社は競合企業を作るのは避けますので、独立系の会社に依頼するほかありません。我々は幸いにも独立系の会社と組むことが出来て、試験を実施してもらえる体制になりました。
3.試験を受けるための試作機製作
さらに試験を受けるための試作機を作ることが必要になり、これにも数百万円の予算が必要でした。何とか予算を確保して実際の試作に取り掛かると、今度はエンジンのねじり振動計算書が必要になります。これには海外エンジンメーカーでも作成してくれる会社とそうでないところがあります。何とか作成してくれるメーカーを探し出して計算書をゲット出来ました。
4.ベトナムと日本での試験
条件が揃ったところでベトナムのメーカーに予算を渡し、試作機を製作してもらい、試験を実施しました。日本での試験を実施してもらう企業の技術者にもベトナムへ同行していただき、約1週間かけて試験を実施して、何とか合格を頂けました。その後、日本国内の会社に輸入して再度防災認定試験を実施して合格をもらい、販売に繋げることが出来ました。